2007年から段階的に、運転免許証もICチップが入ったICカードが導入されました。
ICカードによって何ができるかというと、個人側にとっては本籍地が記載されなくなり、個人情報保護になる、という以外にはメリットはないといっても良いでしょう。
偽造しにくくなるという点もなくはないですが、あくまでIC免許証の読取装置が世の中に普及しないと、意味がありません。
なぜICカードになると本籍地が記載されなくなるかというと、ICチップ内には本籍地だけでなく、氏名や住所も電子データとして保管されていますので、本当に本籍地の情報が必要なときには、ICチップから読み取ればよく、普段の身分証としての免許証には本籍地などはなくても良い項目なので、記載されなくなった、というわけです。
免許更新でICカードの免許証に切り替える際、4桁の数字の暗証番号を2つ設定します。
その暗証番号は、ICチップ内に保管した情報を取り出す際に必要になります。
その暗証番号1では、「氏名」「生年月日」「免許証交付年月日」「有効期間」「免許の種類」「免許証番号」の情報を取り出すことができ、暗証番号1と暗証番号2の両方を使用することによって、「本籍」と「顔写真」も読み取ることができます。
なお、ICカードの免許証とSuicaなどを同じパスケースや財布に入れた場合、読み取りエラーになってしましますので、免許更新でICカード化した人は注意が必要です。