お店やTVなどで、「この牛肉は最高等級のA5級!」などという言葉を、見たり聞いたりしたことがある人は少なくないと思います。
牛肉に格付けやランク付けがあるというのは漠然とはわかりますが、では、実際に具体的にはどのような決まりになっているのでしょうか。
結論を簡単にいうと、いわゆる「ブランド牛」と呼ばれるブランド名も含めて、国内で統一されたルールのようなものはなく、地域や流通団体ごと独自の規格があるというのが現状のようです。
有名な格付けの一つとしては、日本食肉格付協会のものがポピュラーなものの中の一つといえるのではないでしょうか。
歩留等級をA〜C、肉質等級が5〜1で分類したもので、A5が最高の等級となります。
上述したように、牛肉の格付けに関する統一的な規格はありませんので、高い等級が付いていれば、それはいい牛肉である可能性は高いでしょうが、付いていないからといって低いというわけではないということですね。
それらのような格付け、ランク付けも気になるところですが、昨今の様々な食に関する問題、不祥事のことを考えると、その牛肉が果たして安全なものなのかどうかも気にしたいところです。
2004年12月から、「牛の個体識別のための情報の管理及び伝達に関する特別措置法」(牛肉トレーサビリティ法)が施工され、国産牛肉についてはその牛の履歴を確認できるようになりましたので、食の安全の確保にはそれを利用するのもいいのではないでしょうか。