次にコンバーター式万年筆の洗浄・お手入れの仕方について紹介します。
(1)まず始めに、万年筆の胴軸を外します。
(2)次に、深めのコップに水かぬるま湯を入れ、その中にペン先を首軸まで浸します。その際に、ペン先をコップの底などで傷めないように注意しましょう。
(3)コップに浸すとすぐにインクが流れ出すでしょう。次いで、コンバーターを押して水を出し入れし、軸内部のインクを出し切りましょう。汚れがひどく水が完全に濁ってしまうようであれば、水を替えて繰り返しましょう。
(4)きれいに洗浄ができたら、最後に水分を完全に拭き取りましょう。ペン先に繊維を巻き込まないように、さらし布のような布で、汚れても問題ないものを用意しておくようにしましょう。
洗浄するタイミングとしては、しばらく使わないときや、ペン先が激しく汚れてしまったときなどです。ペン先のインク汚れをそのままにしておくと、固まってしまうので注意が必要です。
また、インクを交換する際も洗浄することをオススメします。前のインクと新しいインクの相性が悪いと、詰まりの原因になってしまうからです。
デジタル全盛の時代ですし、アナログツールにしても便利なものはたくさんありますが、こまめな手入れやメンテナンスの必要な古くからある道具は、その行為を続けていくことで、いっそう愛着がわいてくるものです。
そのような味のある道具たちと、長く付き合っていけるようになりたいものです。