近頃では、筆記具として万年筆を利用する人は少なくなってきたように感じます。しかし、男であれば、愛用の万年筆の一本くらいは持っていて、直筆の手紙や文書を書くときや、署名のときなどに、当たり前のようにそれを使うのも粋なのではないでしょうか。
そんな万年筆ですが、インクを替える際や書き味が悪くなった際、あるいはしばらく使わないようなときなどは、ペン先とペン軸内部をきれいに洗浄しておく必要があります。
ここでは、カートリッジ式万年筆とコンバーター式万年筆のそれぞれの洗浄の仕方について紹介します。ぜひとも愛用の万年筆のお手入れ・メンテナンスにお役立てください。
カートリッジ式万年筆の、ペン先と軸内部の洗い方は比較的簡単です。
一言でいってしまうと、水に一晩漬けておくだけでOKです。
手順はというと、まずは万年筆から胴軸を外し、カートリッジを抜きます。
次にペン先と首軸を水を入れたコップの中に入れます。
一晩程度漬けたら取り出し、首軸からペン先に向けて軽く流水で注ぎ、最後にしっかりと水気を拭き取りましょう。
注意事項としては、カートリッジを抜く際のインクの飛び散り、コップに漬ける際ペン先を傷めないこと、最後に拭き取る際に布の繊維をペン先に巻き込まないように、さらし布のような布で汚れても大丈夫なものを用意するといったところでしょうか。