ノンカロリーとカロリーオフの違いと定義、危険性

ノンカロリーとカロリーオフの違いと定義、危険性

ノンカロリー、あるいはカロリーゼロとか、カロリーオフまたはローカロリーなどと謳っている商品が、ダイエットを心がけている人に大変人気ですが、それらの違いをご存知でしょうか。ここではノンカロリーとカロリーオフの違いや定義、安全性や危険性についてご紹介します。

ノンカロリーやカロリーゼロは厳密にはゼロではない

スポンサード リンク


ドリンクなどの「カロリーゼロ」とか「ノンカロリー」などと表示されている商品は、現在では当たり前のようにたくさん販売されています。


普通に考えたらそれらの製品を飲んだり食べたりしても、カロリーが「ゼロ」なんだろう、と思われるかもしれませんが、完全にカロリーがゼロという食べ物は、なかなかありません。


厚生労働省のよって定められた栄養表示基準によると「カロリーゼロ」「ノンカロリー」の定義は、「食品100g(液状100ml)当たり5kcalに満たないこと」というものです。


よって「カロリーゼロ」「ノンカロリー」と謳っている商品でも、大量に食べたり飲んだりすると、過剰カロリーの摂取につながってしまうということですので、注意が必要です。


一方「カロリーオフ」「低カロリー」「ローカロリー」「カロリー控えめ」というような表示は「食品100g(液状100ml)当たり40kcal(20kcal)以下であること」と定義されています。


つまり「カロリーゼロ」と「カロリーオフ」を比べると、「カロリーゼロ」と表示されている方がカロリーが低いと考えてよいと思います。


ちなみに「カロリー○○%カット」などという表記は「食品100g(液状100ml)当たり40kcal(20kcal)以上減少していること」と定義されています。


ジュースなど、甘い飲み物でも「カロリーゼロ」なのは、砂糖の代わりに、体に吸収されない人工甘味料を使用しているからです。

砂糖は高カロリーかつ炭水化物も多く含まれていますので、砂糖の数百倍の甘味度もつ人工甘味料を少量使うことで、砂糖の使用を避けて超低カロリーを実現しています。


ノンカロリー商品に危険性はあるか?

男の雑学[ライフスタイル]

普通の商品と、同銘柄の「ノンカロリー」や「カロリーゼロ」商品を比べたとき、当然「ノン」や「ゼロ」商品を選んだ方が摂取カロリーは低くなるわけですが、そんなに都合の良い話があるものでしょうか。

もしかすると、すごく体に悪いものが含まれていたりするのではないか、と不安を感じることもあるかもしれません。


ここでは、ノンカロリー(カロリーゼロ)と謳われている商品の安全性についての一例をご紹介します。


まずは「人工甘味料って安全なの?」ということについて。

ひとことで人工甘味料といっても、様々な種類があります。

たとえば、砂糖の200倍の甘味度をもつ「アスパルテーム」、同じく300〜500倍の甘味度の「サッカリン」、600倍の甘味度の「スクラロース」など、まだまだあります。


ここではコーラなど多くの「カロリーゼロ」飲料に使用されている人工甘味料の「アスパルテーム」をご紹介します。

一部の研究で、アスパルテームには発がん性がある、という説が流れましたが、これについては反論や反証があがっているようです。

また、米国食品医薬品局(FDA)の審査では、摂取したアスパルテームの大部分は、そのままの形で体外に排出されるため、生理的熱量は極めて小さく、また調味料として使用する常識的な量では、毒性の問題は起こらないと解釈されていて、アメリカはもちろん日本でも使用が許可されています。

つまり、公的な見解は「無害」です。


続いて「甘いのにほとんどカロリーがないって人体に問題は起こらないの?」という点について。


これについても、一部の研究で興味深い説が出ていますので、簡単にご紹介します。

人間の生来持っている能力のひとつで、「食べ物の甘さなどの味によってカロリーの高低を判断し、食べる量を調節する」というものがあるそうですが、人工甘味料は「甘いのにカロリーがほとんどない」ので、これを日常的に摂取していると、本来持っている能力が混乱し、「甘いものはカロリーが低い」というような誤認識を起こして、食べ過ぎてしまう、という説です。

その説が本当に正しいのかどうかは、定かではありませんが、確かにあってもおかしくない話だと思います。


最後に個人的な見解を述べると、それほど危険性を恐れて「カロリーゼロ」商品を避ける必要はないと思いますが、そもそもダイエット的な観点からすると、炭酸飲料などを日常的に飲むスタイルに問題があると思います。


時々スカッとしたいときに炭酸飲料を飲む。そしてそのときにゼロカロリーを選ぶ。という程度の飲み方であれば、問題ないのではないでしょうか。


スポンサード リンク

このページのトップへ


スポンサード リンク