スーツのお手入れはクリーニング屋さんにお任せ、という方は多いのではないでしょうか。しかし本来、大切なスーツをクリーニング屋さんに出すべきではありません。クリーニングに出しすぎると生地が傷んだりスーツの寿命を縮めるからです。
スーツのお手入れはクリーニングよりブラシで
スーツのお手入れの基本はブラシによるブラッシング
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毎日お仕事でスーツを着る人も、用事があるときに時折着る人も、スーツのお手入れはされているでしょうか。
汗をかくような季節ですと当然スーツも汗を吸いますし、コートを着るような時期になるとコートの下になるスーツにしわが出来やすくなります。そのような時にどうやってお手入れをしていますか?
「スーツの手入れ?クリーニング屋に任せているよ」という方はかなり多いようです。
しかし本来、大切なスーツをクリーニング屋さんに出すべきではありません。多くのクリーニング店のクリーニング方法では、何度もクリーニングしている内に、スーツの生地が傷んでしまうことがありますし、スーツの芯地まで傷んでしまうこともあます。つまり、スーツの寿命が縮んでしまうのです。
スーツの芯地とは、スーツの表裏の生地の間に入っている生地のことで、普段は見えていませんが、スーツがピシッと決まる大切な生地ですので、これが痛むとヨレヨレのスーツになってしまいます。
ここでは自分で手軽に出来るスーツのお手入れの方法をご紹介します。
スーツのお手入れの基本はスーツ用ブラシによるブラッシングです。スーツを肉厚のハンガーにかけて上から下、一定方向にブラッシングし、ホコリやチリを落とします。襟の裏などもブラッシングしましょう。
ブラッシングの後は霧吹きで軽く水分を与えます。ビショビショにしてはいけません。水分を与えた後はしっかり乾燥させましょう。
手軽なお手入れとしてはコレだけです。数分もかかりませんので、会社から帰ってきたらサッとお手入れをする癖をつけると良いかもしれません。
スーツ用のブラシで有名なメーカーとしては英国のKENT社です。多少高価ですが創業200年以上の老舗で、英国王室御用達の称号を得ている一流品ですので、一生ものと考えればそう高いということもないかもしれません。
シワがよってしまったスーツのお手入れ
毎日の手軽なお手入れとしては前述したブラッシング&水分補給で十分なのですが、シワがよってしまったスーツはブラッシングだけでは直せません。
そんなときにはスチームブラシを使います。
ブラッシング時と同様にハンガーに吊るし、スーツを下に引っ張ってしわになっている部分を伸ばしながら、そこにスチームを当てながらブラッシングします。裏地もこの方法でシワが取れます。
スチームブラシは家電量販店やネット通販で2〜4千円程度で買うことができます。スチームアイロンがスチームブラシになるタイプもありますので、お好みのものを用意しましょう。
また、ホテルなどにはパンツプレス機がありますが、あの機械がなくても、アイロンでパンツプレスできます。
アイロンを170度程度に熱し、タオルなどあて布をしてアイロンでプレスします。注意するのはアイロンでシワを伸ばすわけではない、ということです。パンツプレスの目的はあくまでパンツに折り目(クリースライン)をつけることです。シワをとりたい場合は前述したスチームブラシを使用しましょう。
また、スーツが大事なら普段から丁寧に取り扱うことが大切です。椅子の背もたれにかけたり、襟首を指にひっかけて持ち歩いたりするとスーツは傷んでいきます。
なお、同じスーツを毎日着るのもスーツを傷める原因のひとつです。毎日着る必要がある場合は、最低でも2着用意して交互に着るようにしましょう。
さらに、家に帰ってスーツをハンガーにかける場合、ジャケットは問題ないでしょうが、ズボンはどうされているでしょうか。
できればパンツ専用ハンガーを用意して、裾を上、ウエストを下にして吊るしましょう。そうするとズボンの自重で引っ張られ、軽いシワであれば自然に解消できることもあります。
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