最も一般的な皮革の原料皮の一つ牛皮(牛革)。しかし、一言に牛皮(牛革)といっても、実はいくつかの種類に分類されるのです。ここでは、牛皮(牛革)の種類・分類と、そのお手入れの仕方について紹介します。
牛皮(牛革)の種類・分類とお手入れの仕方
牛皮(牛革)のメンテナンス・手入れの仕方
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豚、馬、鹿や羊、山羊(ヤギ)やカンガルーなどの哺乳類。ワニ、ヘビ、トカゲの爬虫類やダチョウなどなど、皮革製品の原料となる皮には様々な種類がありますが、その中でも最も一般的な皮革の原料が牛皮(牛革)です。
牛皮(牛革)は見た目も美しくきれいで、素材としても丈夫なため、衣類、カバン、靴など様々な皮革製品に使用されている素材です。
しかし、一言で牛皮(牛革)といっても、実は成長段階や性別によって、更にいくつかの種類に分類されるのですが、意外とそこまで知っている人は少ないようです。
ここでは、牛皮(牛革)の種類と、手入れの仕方について紹介します。
まずは牛皮(牛革)のメンテナンス・お手入れの仕方から。
基本的なメンテナンス・手入れの仕方は、ブラッシングでホコリを取り、定期的にオイルやクリーナーを塗るといいでしょう。汚れが目立つときは、皮革用の汚れ落としクリーナーが市販されていますので、そちらを使用するといいでしょう。
保管の仕方としては、通気性のいい場所に保管するようにしましょう。湿気が多いところや、直射日光が当たるようなところは避けましょう。
上述したものが基本的なことになりますが、皮革製品のメンテナンスや手入れの際、一つ注意しなければならないことがあります。
それは、皮革製品は原料である「皮」から製品に使用される「革」になる過程で、「なめし」という工程と「加工・仕上げ」という工程が入ります。
「なめし」の仕方には3種類、「加工・仕上げ」にはガラス張り、型押し、エナメル、スエードなど様々な加工法があります。
なめしかたや加工の仕方によって、メンテナンスや手入れの仕方にも違いがあるので、自分の持っている皮革製品がどれにあたるか確認して、メンテナンスやお手入れをする必要があるので注意しましょう。
牛皮(牛革)の種類・分類
・カーフスキン
生後約6ヶ月までの子牛の皮。牛皮の中でも品質は最上級にランクされる。
きめ細やかで柔らかく、見た目の風合いもしなやか。
薄手で軽いためシワになりやすいため、手入れには注意が必要とされている。
・キップスキン
生後約6ヶ月から約1年ぐらいまでの牛皮。
カーフと比べると少々きめの細やかさは落ちるが、その分厚みと強度が増して丈夫になっている。
カーフの次に高品質とされ、使っているうちに手になじむ柔らかさになるのも特徴の一つ。
・カウハイド
生後約2年ほどで出産を経験したメス牛の皮。
キップほどのきめ細やかさはないが、他の成牛の皮よりは細かくてなめらかである。
厚くて丈夫なため、バッグやライダースジャケットなどに利用される。
・ステアハイド
生後約3〜6ヶ月の間に去勢したオス牛で、生後2年以上経過した牛の皮。
平均した厚さと、強さ、耐久性に優れているところが特徴。
一般的牛皮というとステアハイドを差していることが多い。様々な製品に利用されている。
・ブルハイド
生後3年以上経った去勢していないオス牛の皮。
牛皮の中では最もきめが粗く、肉厚で頑丈なのが特徴。
銀面もデコボコしていて傷も多いので、主に靴の底皮や工業用、家具などに使用されている。
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