飛行機を利用する方の中には、「多少かさばるけど向こうに着いた時にすぐに空港を出ることができるから」といった理由で、空港での手荷物の預かりを利用せずに、航空機内へ手荷物を持ち込む人が少なくありませんでした。
また、高価・繊細な楽器や精密機器も、預けるとその後の扱いが不安という理由で機内に持ち込む方も多かったそうです。
問題になるのは航空機内での手荷物の収納スペースに収まりきれず、手荷物の収容のためにキャビンアテンダントさんが四苦八苦しなければならず、結局一度機外に出て格納スペースに収めなければならないなどといった事態が起こり、そのために出発時刻を過ぎてしまうというケースが多発していたことです。
そこで日本国内の航空会社では、2009年12月から、機内に持ち込むことができる手荷物のサイズを規制することになりました。
客席数が100席以上の機体へ持ち込める手荷物のサイズは、3辺の合計が115cm以内(55cm×40cm×25cm以内)。
また客席数が100席未満の小型機へ持ち込める手荷物サイズは3辺の合計が100cm以内(45cm×35cm×20cm以内)となります。
これはANA、JAL、AIR DO、IBEXエアラインズ、スカイネットアジア航空、スターフライヤー、オリエンタルエアブリッジ、スカイマークに共通した規定です。
持ち込める手荷物は1つ限定ですが、これはハンドバックなど身の回り品を除く旅行鞄などが対象、ということです。