南北に細長い日本では、花粉症の原因となる植物が多くあり、約50種類近くあるともいわれています。
また、植物によって飛散時期が異なるため、ほぼ一年を通じて、何らかの花粉が飛散しているといっても過言ではない状態です。
中でも、スギ花粉による花粉症が最もひどく、季節は春です。
一方、冬になると、近年、インフルエンザが猛威をふるっており、新型のインフルエンザの発生、感染爆発も懸念されています。
花粉症もインフルエンザも、今や代表的な現代病といえるでしょう。
そのような中、花粉症やインフルエンザの予防、または風邪を引いている人のエチケットとしても、マスクをするのが一般的となり、街中や電車の中、そしてオフィスの中でもマスク姿の人が、全く珍しくなくなりました。
市販されている主なマスクは、大きく分けると3つになります。
一つは、昔からよく見かける、綿製のガーゼタイプ。そして、SARS(新型肺炎)や結核など、飛沫核感染(空気感染)のリスクが非常に高い医療現場で用いられる、「N95」と呼ばれるマスク。そして、不織布製のサージカルマスクです。
これらの中でおすすめなのは、不織布製のサージカルマスクです。日常生活では「N95」を使うまでの必要はありません。
予防や衛生的な観点、そして、コストパフォーマンスから考えても、使い捨てのできるサージカルマスクが、最もおすすめできるマスクといえるでしょう。
サージカルマスクの「サージカル」は英語で「surgical」と書き、意味は「手術用、外科の、外科的な」といった意味です。
また、「不織布」の読み方は、「ふしょくふ」と読みます。一般的な「布」は、繊維をよって糸にしたものを、織って作られたものですが、不織布は、読んで字の如く、織らずに作られるのが特徴です。熱や機械などで、加工して製造されます。
不織布製のサージカルマスクは、ドラッグストアなどの薬局薬店はもちろんのこと、スーパーマーケットやコンビにでも簡単に購入することができます。
現在では、マスク着用時に眼鏡が曇りにくくした製品や、マスク内の湿度を高く保つために、塗れたフィルターを装着できるものなど、様々な種類のマスクが販売されています。
価格がそれほど高くない製品も売られていますので、自分にぴったり合ったマスクを探すとよいでしょう。