このように混沌としていたもみじマークですが、デザイン的にも批判が相次いでいました。
「高齢者に枯葉とは・・・」「黒い縁取りで気分が落ち込む・・・」などというものから、ベテランのタクシー運転手などは「このマークを貼るとお客さんに不安を与えそうだ」といった意見や、「このマークを貼るくらいなら廃業する」といった声まで上がりました。
それらの声を受けてか、警察庁では2009年の9月に高齢運転者標識デザインの代替案の再公募を始めました。
募集期間は当記事の執筆現在で平成21年11月20日(金)から平成22年1月8日(金)まで、となっています。
応募されたデザイン案の中から、委員会において「もみじマークの代替案」(複数可)を選定した上で、もみじマークを含む「もみじマークの代替案」のうち、いずれが高齢運転者標識として適当かについての選考が有識者により行われます。
選考の基本的な考え方は以下の4点です。
・ベテランドライバーを象徴し、高齢者が誇りを持って自らの意思で自動車に表示したくなるもの。
・高齢者を含むすべてのドライバーにとって親しみを感じるもの。
・夜間や離れた場所からでも見やすいもの。
・既存の様々なマークと混同を生じないもの。
もし採用されたデザインが、新たな高齢運転者標識のデザインに決まった場合に限り、そのデザインの作成者に作成費(30万円(税込み)以内)が支払われる、ということです。採用された賞金として必ずもらえるものではないようですのでご注意ください。