■ カーリング ■
カーリング
長野大会から正式採用されたカーリング。1チーム4名の選手で構成された2チームが勝敗を争う競技です。非常に戦略性の高い競技で「氷上のチェス」と呼ばれることもあります。氷上のコートに円状の的(ハウスといいます)が描かれており、約40メートル先のハウスに向かって直径約30p、重さ約20s程度の石(ストーン)を滑らせます。単純にいうと、投げたストーンがなるべくハウスの中心で止まればOKです。1度リリースしたストーンには誰も触ることは許されませんが、スピードや軌道修正をしたい場合、投球している選手以外の2名が「スウィーバー」となり、デッキブラシのようなブラシでストーンが通過する予定の氷面をこすります。(スウィービングといいます)。氷面の無数の細かい氷の粒(ペブル)がスウィービングにより溶かされ、ストーンの滑り具合や曲がる方向を調整することができます。1チームの4名は投球順が決まっており、その順に「リード」「セカンド」「サード」「スキップ」と呼ばれます。野球が9回まであるように、カーリングでは10エンドまであり、各エンドの点数の合計で勝敗が決まります。1エンド目の先行・後攻は事前に決めておきますが、2エンド目からは、前のエンドの勝者が先行となります。また、スキップはキャプテン・リーダ的存在で、ハウスに立ってチームメンバへの指示を出します。リードの選手が投球するときは、セカンドとサードがスウィーバーになり、セカンドが投げるときはリードとサードがスウィーバです。要はスキップはスウィーバーにはなりません。スキップが投球する際は、リードとセカンドがスウィーバーで、サードの選手がスキップの代役としてハウスに立ち指示を出します。1つのエンドの攻防は、まず両チームのリード選手から順に先行・後攻に従い、敵味方交互に2投ずつ×4名(計16投)投げあいます。ハウス内に残っている敵のストーンをはじき出したり、好位置につけた自チームのストーンを防御するような配置にストーンを止めたりして、16投が終わった時に、自チームの石が他チームの石よりハウスの内側にいる場合、自チームの勝ちとなり、他チームの一番ハウスの中心にいるストーンより更に内側にいる自チームのストーンの数が得点となります。両チームともハウス内にストーンが無い場合は引き分けの0点となります。