名刺に関するマナーとして、最大のマナーは「名刺を切らさない」ということです。
日本人は名刺に感情移入している方が多いので、訪問してきた側が「名刺を切らしていまして・・・」などと言うと、かなりマイナスイメージを持たれる可能性があります。場合によっては以降の付き合いに重大な溝をあける事になりかねません。
よって、名刺入れだけでなく、鞄に予備を入れる、財布にも2、3枚の予備を入れておく、訪問前には必ず社内で名刺のチェックをする習慣をつける、など予防策を打っておきましょう。
特に普段名刺交換を行っていない職種の方が、たまにお客様先に訪問するときなど、名刺自体の存在を直前まで忘れていることがありますので、自分も含め、後輩などにも「名刺持った?」などと声をかけると良いでしょう。
また、名刺交換後に受け取った名刺を、すぐに名刺入れにしまうのは、失礼にあたります。交換後に商談や打ち合わせに入る場合は、机の上に名刺入れを置き、その上に受け取った名刺を置いておきましょう。
複数人の名刺を受け取った場合は、名刺入れはしまっておき、名刺は机の上に先方が座っている席順で並べておくとよいでしょう。基本は名刺を当人として丁寧に取り扱うことですので、お茶などで汚さないように細心の注意を払いましょう。
名刺をしまうタイミングは、そろそろ商談(打ち合わせ)も終わるかな、という頃合です。上司や周囲がしまい始めたときに合わせると良いでしょう。