皮革の種類とお手入れのポイント(哺乳類の皮)

皮革の種類とお手入れのポイント(哺乳類の皮)

バッグや靴、財布からジャケットやベルトなど、革は男のファッションにも欠かせない素材のひとつです。ここでは色々な哺乳類の原料皮による革の種類・特徴とその画像、メンテナンス(お手入れ)の簡単なポイントをご紹介します。

牛皮・豚皮・馬革

スポンサード リンク


ひと口に「革(皮)」といっても、牛や羊など哺乳類の皮、トカゲやワニなどの爬虫類の皮など、皮革(ひかく)にも色々な種類があります。


お気に入りのファッションアイテムである革製品を長年に渡り愛用するためには、その皮がどのような特徴を持っているかを知っておく必要があります。


それぞれの皮に、独特の特徴・特性があり、そのメンテナンスの方法も微妙に変わってきます。


ここでは特に哺乳類に限定して、色々な皮を1つずつご紹介していきましょう。(爬虫類などは別記事で特集します)



牛革の表面

牛皮

もっとも一般的な皮革製品として使用される皮。

丈夫な上に、見た目も美しいので衣類をはじめとして、カバンや靴など幅広く使われています。

牛の成長過程の色々な段階や性別によって、こまかく種類が分類されています。分類については別記事「牛皮(牛革)のメンテナンス・手入れの仕方」に説明しています。

●お手入れのワンポイント

ホコリはブラッシングで取りましょう。定期的なオイル・クリーナーの塗布で品質が保てます。保管場所は通気性の良いところを選んで!



豚革の表面

豚皮

軽量なのに摩擦に強く丈夫で、耐久性に優れた皮革です。

カバンや靴、ベルトなど、牛革に続いて広く利用されている皮革です。

毛穴が3つで1群となっていて見た目も面白く、また通気性の良さも魅力です。

●お手入れのワンポイント

牛革と同じく、ブラッシングでホコリを取り、定期的にオイル・クリーナーを塗って。黒いシミができたら消しゴムなどでこするのが有効です。



馬革の表面

馬皮

きめが細やかで、柔軟性に優れた皮革です。

お尻の部分は「コードバン」と呼ばれ、1頭の馬から少ししか取れない希少価値のあるものです。

光沢が美しく、紳士靴やランドセルによく使われています。

●お手入れのワンポイント

ホースレザーは、ホコリを落としておきましょう。コードバンは、時々乾拭きする程度で大丈夫です。



羊皮・山羊皮・鹿皮・カンガルー皮

羊革の表面

羊皮

丈夫さこそ山羊皮にやや劣るものの、そのきめの細かさと柔らかさはピカイチ。

主に防寒素材として、衣類をはじめ手袋などに使用されることが多い皮革です。

生後1年未満の子羊から取った「ラムスキン」と呼ばれる皮は、特に肌触りがソフトで軽量です。

●お手入れのワンポイント

羊皮にはツメによる傷がつきやすいですが、こすると落とせます。定期的にオイルを塗る以外には特にメンテナンスしなくても、手の脂で自然な光沢をかもし始めます。



山羊革の表面

山羊皮

羊皮より薄くて、その上丈夫で型崩れしない皮革です。

ケアなの形に独特な特徴があり、ゴツゴツした感じの表面です。

子山羊の皮は「キッドスキン」と呼ばれる、きめの細かな高級素材になります。

●お手入れのワンポイント

基本は羊皮と同じですが、ツヤを出すためのカイゼン仕上げを施したものは、水で濡らすと水ぶくれができることがあるので要注意です。



鹿革の表面

鹿皮

柔らかくしなやかな皮革です。

吸水性や保湿力も高いので、ジャケットや手袋などの衣料に多く使用されています。

小鹿の皮をオイルでなめして仕上げたものが「セーム革」で、大変手触りが良く人気があります。

●お手入れのワンポイント

吸水性・保湿性に優れている分、水分と湿気に注意しましょう。ただしセーム革は水分に非常に強いため、水洗いも可能になっています。



カンガルー革の表面

カンガルー皮

オーストラリア産のカンガルー皮。

きめが細かく、しなやかさがある上に、丈夫で軽く、高級素材として珍重されています。

伸びても変形しない特性を持っているため、レザージャケットやスポーツシューズによく利用されています。

●お手入れのワンポイント

通常の手入れは保革クリームで行います。ファー付きのものは、アルコールをこぼすと毛が抜けてしまうので注意が必要です。


スポンサード リンク

このページのトップへ


スポンサード リンク