名刺交換の仕方・方法とマナー

名刺交換の仕方・方法とマナー

日本のビジネスでは名刺は非常に重要視されています。名刺を相手そのものとして丁寧に扱うという日本独特の文化がありますので、名刺交換に関するマナーはかなり重要です。今回は名刺交換の仕方やマナーについてご紹介します。

名刺交換の順序

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名刺交換の順序は基本的に目下から目上へ先に差し出すのが大原則です。目上・目下といっても年齢だけでなく、ビジネスとしての上下関係を把握しましょう。

商売としての金銭の支払関係・契約関係がまだ無い場合、先に名刺を差し出すのは基本的に訪問者からです。飛び込みで営業をするときはもちろん、お客様先に訪問したり、研修に行った際に講師と名刺交換するときなどは、自分から名刺を差し出しましょう。

もうひとつ順序の基本としては、どちらがお客様(お金を支払う)側か、ということです。お金を払う側はお客様であり、目上の扱いとなりますので、相手が自分の会社に訪問してきた際にも、初見であればこちらから名刺を差し出しましょう。

万が一、相手から先に名刺を差し出して来た際には、「ありがとうございます。頂戴します」などと丁寧に受け取った後、「申し遅れました、わたくし・・・」などとエクスキューズを入れながら名刺を差し出しましょう。

ビジネス初心者が迷うのは相手もこちらも複数人数同士の名刺交換を行うときではないでしょうか。

この時も訪問者(下位)側から名刺を差し出すのですが、さて、順序として誰から誰に名刺を渡すべきでしょうか。

基本は「上司から」です。あなたが言わずとも上司は相手サイドの役職者の序列を知っている、もしくは判断するでしょう。まずは訪問者側の上役は相手の一番上役に名刺を渡して名刺交換を行います。

自分は上司の後ろに待機します。(もちろん自分サイドに自分より上役がまだいる場合は、待機順もその上役が先です)

上司が相手の上役と交換を終えて、次の上役と交換を始めたら、スライドして相手の一番の上位者と交換をします。

相手の上役が複数の場合も、基本ルールは同じです。上司が同行している場合、その後を追っておくのが無難でしょう。


名刺交換の仕方・方法

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名刺を差し出す側は、名刺入れから名刺を取り出し、名刺入れに重ねるようにして両手で名刺を持ち、脇をしめて胸の高さで差し出します。名刺の向きはもちろん相手から見たときに、文字が正しく読める方向です。指が文字にかからないように注意しましょう。

このとき、相手が名刺入れを取り出していたりして準備ができていない場合は、相手の準備が整うまで、差し出さずに待機しましょう。

差し出すと同時に「わたくし、株式会社○○のXXと申します。よろしくお願いいたします」などと挨拶をしながら、軽く会釈をしましょう。

受け取る側は、準備として名刺入れの下に自分の名刺を重ねて持つようにしておき、相手から差し出された名刺を「頂戴します」などと軽く挨拶をしながら両手で受け取り、名刺に軽く目を走らせ、今度は自分の名刺を上に持ち替えて、差し出します。挨拶などはどちらも同じです。

時折、2人同時に名刺を差し出してしまうことがあります。こんなときは、自分が差し出した名刺は右手だけで持ち、左手で相手の名刺を受け取ります。相手も同じ動きになるはずです。受け取ったらすぐに右手も受け取った名刺に添えましょう。


名刺に関するマナー

名刺に関するマナーとして、最大のマナーは「名刺を切らさない」ということです。

日本人は名刺に感情移入している方が多いので、訪問してきた側が「名刺を切らしていまして・・・」などと言うと、かなりマイナスイメージを持たれる可能性があります。場合によっては以降の付き合いに重大な溝をあける事になりかねません。

よって、名刺入れだけでなく、鞄に予備を入れる、財布にも2、3枚の予備を入れておく、訪問前には必ず社内で名刺のチェックをする習慣をつける、など予防策を打っておきましょう。

特に普段名刺交換を行っていない職種の方が、たまにお客様先に訪問するときなど、名刺自体の存在を直前まで忘れていることがありますので、自分も含め、後輩などにも「名刺持った?」などと声をかけると良いでしょう。

また、名刺交換後に受け取った名刺を、すぐに名刺入れにしまうのは、失礼にあたります。交換後に商談や打ち合わせに入る場合は、机の上に名刺入れを置き、その上に受け取った名刺を置いておきましょう。

複数人の名刺を受け取った場合は、名刺入れはしまっておき、名刺は机の上に先方が座っている席順で並べておくとよいでしょう。基本は名刺を当人として丁寧に取り扱うことですので、お茶などで汚さないように細心の注意を払いましょう。

名刺をしまうタイミングは、そろそろ商談(打ち合わせ)も終わるかな、という頃合です。上司や周囲がしまい始めたときに合わせると良いでしょう。

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